期待耐久年数?
まだまだ暑い日が続いていますが皆様いかがおすごしでしょうか?
9月ももうすぐ終わり、本格的に秋がやってくる…はず。
毎年思うんですが、急に涼しくなるんでしたっけ?朝晩はマシだけど日中はまだまだ暑いよねっていう会話をしていると、急に涼しいを通り越して寒い!みたいな日がそのまま続くっていう印象です。
皆様はどこで秋を感じ始めてますか?
私は秋の味覚、サンマ!っていうニュースを見てからです。
なにはともあれ、秋。
我々の業界においては一番忙しい季節と言っても過言ではありません。
いざ外壁塗装・屋根塗装を考えた時、いろんな塗装会社のホームページを見たり、チラシを見たりされると思います。
そこで、よく聞かれること上位に入ってくるのが、
期待耐久年数って何?です。
文字からなんとなく意味を察している方もいるかとは思いますが、これを機に理解していただければと思います。
まず初めに「期待耐久年数」とは、メーカーが独自判断で「これくらいの期間は問題なく使用できる」と公表しているものです。
この年数がどのようにして決められているのか、、、ズバリ全ての塗料が実際に年数をかけてテストをしているわけではありません。
主に、『促進耐候性試験』または『暴露試験』という試験を行い耐久テストをした年数が公表されているのです。
『促進耐候性試験』とは・・・
➤太陽光、温湿度、降雨、結露などの屋外または屋内の劣化因子を人工的に再現し、その環境に暴露した製品、材料の劣化を加速促進させる試験です。
期待耐久年数まで一切劣化せず、この年数になってから劣化が始まると誤解している方も多いですが、外壁塗装は塗ったその日から劣化は進みますので、あくまでも光沢保持率を見て判断しています。
『促進耐候性試験』とは・・・
➤
暴露試験とは金属板などの材料に塗料を塗布した試料を、塗膜の劣化に影響する、風雨や紫外線などの環境要因にさらして、劣化具合を測定する試験を言います。
暴露試験には主に2つの方法があります。
一つは電球などを利用して、人工的に作り出された環境下での変化を計測する方法で、もう一つは屋外の試験場で実際に使用されるのと同様の環境下に置く方法です。
後者を大気暴露試験といい、実際に使用されるのと同様の環境下に置いて、その経過を温度や湿度、紫外線、降水量、塗れている時間などの環境因子のデータを含めて観察する試験です。
このように実際に年数をかけているわけではないですが、想定される環境を作りだし、耐久年数を設定しているのです!
塗料についてお考えの方の参考になればと思います。