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コーキングの劣化について🌟

塗装について塗装の豆知識 2022.04.25 (Mon) 更新

こんにちは👷高松市 外壁塗装・屋根塗装 専門店 北村塗装店です(`・ω・´)

今回は、コーキングが劣化してしまう原因についてご紹介します!

 

コーキングはシーリングとも呼ばれていて、建材の継ぎ目や隙間を埋めるために使われています。タイルやサイディングボードなどの建材と建材の間や窓のサッシなどの隙間に充填し、固まると伸縮性のあるゴム状に変化します。隙間からの浸水を防ぎながら、地震や熱による建材の膨張・伸縮を吸収し、建材が割れてしまうことを防ぐために使われます。

シリコンやウレタンなど、様々な素材があり、外壁から水回りまで幅広く使われます。

 

コーキングが劣化すると・・・

・黒く汚れている

・痩せてしまっている

・目地から剥離してしまっている

・ひび割れしてしまっている

・真ん中から断ち切れてしまっている

 

 

コーキングは、何故劣化するのでしょうか・・・

コーキングが劣化してしまう主な原因は以下の3点です。

1. 紫外線
2. 変形の繰り返し
3. 施工不良

1.紫外線

 

紫外線は、劣化の大きな原因の一つです。紫外線により、材料そのものが変質していってしまいます。

そのため、コーキング材の中には紫外線吸収剤などの添加剤が入っていますが、この添加剤が目地の動きなどによって表面に流れ出してしまうと劣化が加速してしまいます。

 

2.変形の繰り返し

 

コーキングは地震や熱による建材の膨張・伸縮を吸収し、建材が割れてしまうことを防ぐために使われています。

外壁は耐久性に優れるが柔軟性に乏しい材料で作られてるので、目地(隙間)がないと、動いた瞬間に割れてしまいます。目地の隙間をコーキングが埋めていて、建物の変形に合わせて伸縮します。伸縮を繰り返すと、コーキング内部の添加剤が徐々に外に滲み出てしまいます(ブリード現象)。

そうすると、添加剤が減ってしまうと紫外線による劣化が加速するのと、柔軟性も失われていきます。その結果、ひび割れなど、異常が発生しやすくなります。

 

3.施工不良

 

メーカーの想定耐用年数(5〜10年)よりもコーキングの劣化が早い場合は、施工時のミスが原因かもしれません。

充填する建材との相性や、上から塗装する塗料との相性が適していないと、耐用年数より早く劣化してしまうことがあります。

また、二液タイプのコーキング材料の場合は専用の器具でしっかりと攪拌する必要がありますが、専用の器具を用いなかったり、時間が規定時間より短かったりして十分に攪拌できていないと、うまく硬化せず、ベタベタ・ドロドロになってしまいます。これは時々見かけますが、除去するにもベタベタ・ドロドロなので非常に時間がかかり、補修する場合のコストが増加してしまいます。

材料の劣化ではありませんが、コーキングを充填する前に行う下処理がきちんと出来ていない場合にはコーキング全体が剥がれてきてしまったり、充填する量が少なく必要な厚みが足りない場合はすぐに破断してしまう場合もあります。

施工不良の場合は劣化度合いに関わらず、施工した会社に施工のやり直しを求めましょう。ちゃんとした施工会社であれば、施工にミスがあれば無償でやり直します。

 

 

コーキングは消耗品のため5〜10年でメンテナンスが必要になります。
コーキングは、目地などの隙間から雨水の浸水を防ぐ重要な役割を担っているため、こまめな点検やメンテナンスが必要です。