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コーキングの役割

こんにちは👷

香川県高松市外壁塗装・屋根塗装・雨漏り専門店

北村塗装店です🐘♪

 

コーキングの基礎知識

建物の内装や外装工事にコーキングは欠かせません。

コーキングにはどのような役割があるのか、

また、コーキングと一緒に話題にされるシーリングとは違いがあるのかをご紹介します。

 

コーキングとは

コーキングとは、建物の合わせ目やすき間にコーキング材を充填することで

建物の気密性や防水性を高める工事のことを指します。

たとえば、窓枠は壁に穴を開けてはめ込む場合、

そのままではすき間があるため雨水が浸入してしまいますが、

コーキングですき間を覆うことで雨水の浸入を防ぐことが可能です。

コーキングとシーリングに違いはあるの?

シーリング(sealing)とは英語で「密着、密閉」という意味のことばです。

リフォームなどの工事現場では、すき間に蓋をするための工事のことを指します。

この作業は、コーキングと同じ作業を指すことばなので、

コーキングとシーリングは同じものとして考えて結構です。

 

コーキングの寿命ってどれぐらい?

建物内外の気密性を保つのに欠かせないコーキングですので、

不具合が生じる前に補修を行うことが大切です。

コーキングの寿命の目安は何年なのか、寿命になるとどのような症状が見られるのかをご紹介します。

コーキングの寿命

コーキング材は膨張や縮小を繰り返しているため、

サイディングボードやパネルと比較すると長持ちせず、5~10年が寿命とされています。

寿命にやや幅があるのは、

使用しているコーキング剤の品質と建物のある地域環境(雨が降りやすい、気温など)によるものです。

コーキングに含まれる可塑剤の改良が進んでいるとはいっても、10年以上のものは補修する必要があります。

コーキングの寿命のサイン

コーキングは寿命になると細かいヒビや割れ、コーキング材の剥がれなどが見られるようになります。

さらに、すき間を埋めていたコーキング材が細くなることですき間が大きくなるというケースもあります。

 

 

これらの症状が見られるにもかかわらず放置していると、

ひび割れやすき間から外壁の内部へ雨水や湿気が浸入し、外壁の防水機能が低下してしまいます。

外壁の防水機能が低下すると建物の基盤や土台まで雨水などが浸入し、建物の強度にまで影響を及ぼします。

コーキングの劣化が見られたらすぐに補修を行うことが重要ですので、補修のタイミングを逃さないためにも、定期的にコーキングのひび割れや剥がれの有無を確認しましょう。

コーキングの種類とその特徴

コーキングの寿命を迎えたらすぐに補修を行うことでご自宅の安全性が確保されるため、

コーキングのひび割れなどを確認したら早めの工事が大切です。

コーキングに使用される材料はいくつかあり、それぞれメリットやデメリット、適した箇所が異なります。

コーキングの補修工事を行う前に、コーキング材についても確認しておきましょう。

①シリコン

コーキングの種類とその特徴

シリコンのコーキング材はコストパフォーマンスが良く、ホームセンターなど簡単に購入できます。

乾燥の速さや耐久性の高さも特徴です。

プライマーと呼ばれる、下塗り塗装を行わなくてもでも施工可能な程の密着性があります。

ただし、シリコンを充填するとシリコンオイルが常に出続けるため、上から塗装を行えなくなります。

また、再塗装する必要がある場合は一度シリコンを撤去する手間がかかり、

撤去する量によっては撤去費用が別途かかります。

シリコンオイルが周囲を汚すというデメリットもありますので、

ガラス周りやキッチン、浴槽周辺など塗装しない場所の使用に適しています。

②変成シリコン

コーキングの種類とその特徴

変成シリコンは名前にシリコンとついていますが、シリコンとは特徴やおすすめの使用箇所が異なります。

 硬化後も上から塗装可能で、周辺の汚染が少ないのが特徴です。

金属類への使用可能なほど幅広く使用できるのも特徴で、

ご自宅で使用するコーキングに迷ったらこちらが無難でしょう。

ただし、シリコンと比較すると価格が高く、施工には下塗りが必要なため、手間と費用がかかります。

また、上に使用する塗料によっては、はじきやべたつきが生じる場合があります。

 建物の内外装の目地やサッシ周り、モルタルやコンクリートの目地やひび割れ

タイル目地の他、屋根材や金属の目地、接合部のシールなどにもご使用いただけます。

③ウレタン

コーキングの種類とその特徴

上に塗料を塗れたり周囲の汚染が少ないなど、

変形シリコンと共通の特徴を持ちながら変形シリコンよりも価格が安いのがメリットです。

非常に優れた耐久性も特徴のひとつといえます。

ただし、紫外線に弱いためガラス周りや露出目地には使用できません。

さらに、アルコールと反応すると硬化しにくくなるため、

アルコール類を発散させる材料やシリコン系コーキング材との併用はできません。

ウレタン防水などの端末シールや下地処理に使用される他、

充填後塗膜を被せる場合のみ建物の内外装やサッシ周り、モルタルやコンクリートの目地やひび割れ、

タイル目地などでお使いいただけます。

④アクリル

コーキングの種類とその特徴

アクリルは硬化後に弾性体になるため、湿った箇所にも使用できるのが大きな特徴です。

上から塗料を塗れるため扱いやすいのはメリットですが、

耐久性が低かったり、補修後にコーキング材が痩せるというデメリットもあります。

モルタルやコンクリートの目地やひび割れ、タイル目地に使用できる他、

ALCのパネル目地などでお使いいただけますが、ニーズが少ないのが現状です。

⑤ポリサルファイド

コーキングの種類とその特徴

耐久性があり、表面にゴミやホコリがつきにくいのが特徴です。

ただし、柔軟性があまりないため、金属類への使用には適しません。

また、仕上げ材が塗料を変色・軟化させることがあるため、塗装を行う際には汚染防止処理が必要になります。

人によっては臭いが苦手という方もいらっしゃいます。

 建物の外装のタイル目地やサッシ周り、カーテンウォールや石目地などで使用可能です。

コーキングのメリット

コーキング材には様々な種類があり、それぞれメリットもデメリットも異なるため、

使用箇所に合うものを選ぶことが大切です。

それではコーキングのメリットをさらに詳しく見ていきましょう。

雨水の浸入を防ぐ

サイディングと呼ばれる建材を外壁に1枚ずつ取り付ける際、わずかにすき間が開いています。

ガラスをはめ込む場合でも外壁の一部がくり抜かれた状態なので、

サッシと外壁の間に必ずすき間が開いてしまいます。

すき間がある状態ですと雨水が浸入し、外壁が腐食する原因になります。

雨水の浸入が建物の基盤にまで進行すると建物の土台も腐食し、強度に影響を及ぼします。

コーキングはすき間を埋める働きがあるため、雨漏りの防止につながります。

サイディングボードやパネルの衝撃を和らげる

サイディングボードやパネルを重ねるように張り付けると、

気温や湿気の影響で膨張や縮小が繰り返されます。

これがひび割れや剥がれなどの原因といわれています。

そこで、柔らかい特性を持つコーキングをボードやパネル同士のすき間に注入することで、

コーキング材がクッションのような役割を果たします。

お互いに傷つくことを防いでくれるため、ひび割れや剥がれなどを防止します。

まとめ

コーキングは建物の安全性の確保で欠かせない工事です。

様々な種類や工法、注意点がありますので、

補修箇所と見比べながら、適切な材質を選ぶことが大切です。

寿命が来たコーキングは著しく防水機能が低下している可能性がありますので、

寿命の際には必ず工事を行い、雨水などからご自宅を保護できるコーキングを保ちましょう。