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バルコニー防水🌝

防水 2023.12.11 (Mon) 更新

こんにちは👷

香川県高松市外壁塗装・屋根塗装・雨漏り専門店

北村塗装店です🐘♪

 

ベランダ・バルコニーの床面は常に外部に晒されているため、表面を防水性の高い素材で覆い、建物内への雨水の侵入を防止する必要があります。

しかし一般的な住まいのベランダの床面は木材やコンクリート・モルタルでできているので、そのままの状態では雨水が家の中に浸み込んでしまいます。

そのため、下地の木材やモルタルの上に防水層を作り、防水層の上からトップコートを塗装して防水層を保護しています。

このような工事のことを防水工事といいます。

防水工事にはトップコートを塗装する以外にも、合成ゴムや塩化ビニール樹脂で作られた防水シートを貼る工法があります。

ベランダやバルコニーの床面には、新築時に防水工事が施工されています。

しかしベランダやバルコニーの防水層は年月の経過と共に徐々に経年劣化して、次第に本来の防水機能を失ってしまいます。

防水層が本来の機能を失うと雨水がベランダ内部に侵入し、やがて室内に雨漏りが発生してしまうことにもなりかねません。

雨漏りはシロアリの繁殖や家の構造躯体の腐蝕にも繋がってしまうので、防水層の劣化が始まる前に防水工事の再施工、メンテナンスが必要になります。

防水層の耐用年数は築後10~15年!

防水層の耐用年数は素材によって異なるものの、一般的には経年劣化により築後10~15年程度で徐々に本来の防水機能を失っていきます。

そのため、防水工事の工法によらず、10年が経過したらそろそろメンテナンスが必要な時期といえるでしょう。

FRPとは「繊維強化プラスチック」の略で、FRPを使用した防水工事のことを「FRP防水」と呼びます。

FRP防水は液状の不飽和ポリエステル樹脂に硬化剤を加えて混合し、この混合物をガラス繊維などの補強材と組み合わせたものを塗布する方法です。

合板やモルタルで作られた床の上にFRPのシートを敷き、その上に樹脂を塗って硬化させますが、硬化後にはプラスチックのような硬い床面になります。

高い防水性と耐久性を兼ね備えた素材であることから、ベランダやバルコニーなどの防水材としてだけではなく、ボートや自動車、浄化槽、バスタブなどにも使用されています。

FRP防水のメリット

FRP防水は新築木造住宅のベランダ・バルコニーの防水工事で良く使われていて、次のようなメリットがあります。

  • 1㎡あたり4㎏前後と軽量なため、建物の構造躯体への負担が少ない
  • 強度が高く耐摩耗性に優れているため、硬くて丈夫な仕上がりになる
  • 施工が比較的容易で乾燥時間が早いため、工期が短くてすむ
  • 連続した防水層が形成されるので、高い防水性能が期待できる
  • 垂直面や複雑な形状をした部分にも施工が可能
  • 部分補修が容易である

FRP防水のデメリット

数多くのメリットが存在するFRP防水ですが、プラスチック素材であることから次のようなデメリットがあります。

  • 紫外線に弱く、劣化してひび割れしてしまうことがある
  • 費用が他の防水工法と比較してやや高めである
  • 塗膜が硬くて伸縮性がないため、下地の木の収縮によりひび割れが発生することがある           (狭い範囲であればひび割れを起こしにくいが、広範囲に施工するとひび割れが発生しやすくなる)
  • 施工中にはシンナーよりも強いといわれるほどの独特の臭いが発生する
  • 防火地域等のベランダや屋根に使用する場合には防水材にも防火性能が要求されるので、大臣認定を取得したものを使用することが求められる
  • 長持ちさせるためには5年に1度程度のトップコートの塗り替えが必要になる

 

シート防水とは厚さ1~2mm程度の塩化ビニールシートやゴムシートを防水面に貼り付ける防水工法のことで、維持費用を含めた総合的なコストパフォーマンスの上では非常にメリットがある防水工法といえます。

防水工事の中では施工費が安く、広いベランダなどへの施工が適しているといわれています。

また、シートは工場で生産されたものを使用するため、均一な厚みで仕上げることが可能です。

ここでは、防水層に塩化ビニールシート及びゴムシートを用いた場合のそれぞれのメリット、デメリットを紹介します。

塩化ビニールシートのメリット・デメリット

塩化ビニールシートには、次のようなメリットがあります。

  • 紫外線や熱に強い
  • 耐候性、耐摩耗性に優れている
  • 均一な厚みで仕上げることができる

塩化ビニールシートのデメリットは以下の通りです。

  • 凹凸のある下地や複雑な形状のベランダには不向き
  • シートの接合部分の施工が難しく、継ぎ目の処理に失敗すると防水効果が発揮できない
  • 寿命が近づくと可塑剤が気化し、表面がひび割れしやすくなる

ゴムシートのメリット・デメリット

またゴムシートには、次のようなメリットがあります。

  • 低価格で施工可能
  • 伸縮性に優れているため、地震の揺れや衝撃があってもひび割れする可能性が少ない
  • 温度変化に強く、高温になっても溶けたり変形してしまったりすることがない

デメリットは以下の通りです。

  • 床面に凹凸が多いと施工できない
  • 紫外線による劣化は避けられない
  • 厚みがないため、塩化ビニールシートよりも衝撃に弱い

 

ウレタン防水とは液体状のウレタン樹脂を塗り付ける工法です。

塗布した材料が化学反応を起こして硬化し、弾性のあるゴム状の防水層が出来上がります。

ウレタン防水は狭い場所や複雑な形状をした箇所であっても継ぎ目のない完全な防水膜を形成できるのが特徴で、防水工事業者以外(塗装工事業者等)であっても施工可能です。

ウレタン防水のメリット

ウレタン防水には、以下のようなメリットがあります。

  • 継ぎ目のない完全な防水膜を形成することができ、見た目が美しい
  • 柔軟性に優れどのような下地にも施工可能、改修工事の際には既存の下地をそのまま活かすことができる
  • ふくれの原因となる水分が下地に含まれている場合は、通気緩衝工法を採用することで蒸気化した水分を外部に脱気させることができる

ウレタン防水のデメリット

ウレタン防水には、以下のようなデメリットがあります。

  • ムラなく均一に仕上げるのが難しいため、施工には技術力が必要                             (塗膜が薄くなると紫外線や熱により劣化が早まる)
  • 地震や気温の変化にともなう下地の収縮に追従できず、破れや亀裂が発生することがある
  • 乾燥するまでに時間がかかるため、他の防水工法よりも工期がかかることが多い

 

防水工事の仕上げで施工する塗料のことを「トップコート」といい、防水層の一番上に塗装されています。トップコートには防水層を紫外線や雨などから保護し、摩耗を防いで防水層の劣化を抑える役割があります。

また、滑り止めや遮熱効果などの機能を持ったトップコートもあります。

トップコートはあくまでも防水層を保護するためのものです。

紫外線を浴び続けることで経年劣化してしまうので、防水面を長持ちさせるためには4~5年ごとにトップコートの塗り替えが必要になります。

 

トップコートの塗り替えは下にある防水層の劣化を遅らせて寿命を延ばすために行ないます。

 

トップコート塗装のメリット

トップコートの塗り替えの最大のメリットは工事費用が安いという点です。

4~5年ごとにこまめにメンテナンスを行うことで防水層を長く保護することができ、本格的な改修時期を先送りすることができます。

 

トップコート塗装のデメリット

トップコートの塗り替えの目的はあくまでも防水層の保護であるため、化がすでに防水層自体に及んでいる場合には、トップコートの塗り替えだけでは対処することができません。

防水層にひび割れや剥がれなどが見られる場合には、本格的な防水工事が必要になります。

 

ベランダ・バルコニーの防水層が劣化を起こすと階下への雨漏りの原因になってしまいます。

そのため、耐用年数に関わらず劣化症状が見られるようになったら早急に対処する必要があります。

この章では、ベランダやバルコニーの防水工事が必要な劣化症状を紹介します。

ベランダやバルコニー表面の色褪せ

防水層の表面が色褪せてきたら、トップコート自体の保護機能が低下してきたことを示しています。

このような場合は、なるべく早めにトップコートを塗り替えて補修する必要があります。

小さなヒビ

防水層の表面に小さなひび割れが発生した場合は、トップコートの塗り替えが必要です。

トップコートの塗り替えを行う際には、ひび割れが表面のトップコートの塗膜だけなのか、または防水層からひび割れが発生しているのかを業者に必ず確認してもらいましょう。

防水層からひび割れしている場合には、防水の改修工事が必要になります。

大きなヒビや剥がれ

防水層に大きなひび割れや浮き、膨れや剥がれなどが見られるようになったら、防水工事が必要になります。

このような場合は下地の手直し工事が必要になることが多いため、防水工事を行う前に専門業者による詳細な調査・診断が必要です。

排水口の詰まり(水たまり)

 

ベランダに水たまりができるようになったら、排水溝にゴミが溜まっていたり、排水口(ドレイン)にゴミが詰まっていたりする可能性があります。

まずは自分で排水溝やドレイン周りの掃除を行い、ゴミを取り除いても水たまりが解消しない場合には業者にチェックしてもらいましょう。

また、まれにベランダや排水溝の勾配不良が原因で水たまりができてしまうことがありますが、その場合には下地から作り直す必要があります。

コケや雑草の発生

 

ベランダの排水溝やドレイン周りに風に飛ばされてきた土が堆積してしまうと、コケや雑草の発生につながります。特に雑草の根は非常に丈夫なので、そのまま放置し続けると防水層を痛めてしまうことにもなりかねません。

雨漏りの原因にもなってしまうので、早めに何らかの対策を講じる必要があります。

万一防水層が損傷している場合には、防水の改修工事が必要です。

雨漏り・雨染みの発生

ベランダやバルコニーは、常に雨漏りの発生原因の上位に位置していますが、ベランダやバルコニーから階下に雨漏りしている場合には、防水層の劣化が疑われます。

雨漏りは構造躯体の腐蝕やシロアリの発生などの甚大な被害を引き起こす恐れがあるので、発見したら早急に防水工事を行う必要があります。

 

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